日本野球機構の加藤良三コミッショナー(69)が23日、東京・文京区の講道館で講演を行った。全日本学生柔道連盟の60周年記念講演で「日本の外交とスポーツ」というテーマで、約60分、山下泰裕氏や井上康生氏ら指導者約150人を前に話した。

 加藤氏は父や兄が柔道家で、父は8段の段位を持ち、嘉納治五郎氏に仲人をしてもらったほどだったという。そういう縁もあり、コミッショナー就任直後から全日本学生柔道連盟の特別顧問を務めている。

 「外交は政府の専売特許ではない」と、駐アメリカ大使時代の体験を交えながらの講演だった。聞き終えた井上氏は「柔道が外交に貢献できる、普段聞けない話を聞けて勉強になった」と感想を話した。