カープのルーキーに「帝王学」伝授!
NPB新人選手研修会が2日、都内のホテルで行われ、広島勢からはドラフト1位岩本貴裕外野手(22=亜大)ら4選手が参加した。NPBコミッショナー特別顧問を務めるソフトバンク王貞治会長(68)も、講義で通算868本塁打の「野球道」を伝えた。猛練習の勧め、内角打ちの極意など多岐にわたり、岩本らも感化されていた。
「重みのある言葉」と表現するのもはばかられる貴重な助言に、広島のルーキー勢も心を奪われた。数々の伝説を作った王氏が壇上から語り掛ける。プロで生き抜くための秘訣(ひけつ)を惜しみなく明かした。
◆打撃編
王氏
とにかく、よく練習しました。練習後、試合後に絶対、スイングをした方がいい。試合後、真剣勝負したあとで体も目覚めている。そのときにやるバットスイングで筋肉に覚え込ませるんだ。反射的に筋肉を動かすには、繰り返し体に覚え込ませるしかない。
巨人での現役当時、試合後に荒川打撃コーチの自宅に通い、畳がすり切れるまで素振りを繰り返したのは有名な逸話だ。練習の大切さを説く同氏の教えに、岩本もすっかり感化された。
岩本
すごい方でも、たくさん練習している。自分も、もっと練習しないといけない。あれだけすごい方でもやっている。やらないと追いつけないですから。
春季キャンプを終え、オープン戦で真価を問われる時期に入る。同氏が「内角の球は、これ以上ワキを締められないくらいに打つんだ」と説明するように、課題でもある内角打ちの極意も岩本の心に染み渡った。「内田さん(打撃統括コーチ)に教えていただいていること」と話し、普段の指導を再確認。猛練習、そして打撃技術…。立身出世のヒントにするつもりだ。
◆投手編
王氏
(現役時)制球のいい投手が嫌でした。(大切なのは)とにかく低めに放るということ、変化球でストライクを取れるということ、カウント2-3から変化球で勝負できるということ。この3つができれば、そこそこはできる。
ドラフト3位小松剛投手(22=法大)も深くうなずく。「心理面というか、2-3で相手の心理を読むことが一番大事なんだと思いました」。前日1日のソフトバンク戦では2回2/3を6失点。切り替えを図る意味でも、貴重な講義だった。
この日は早朝に広島を出発し、とんぼ返り。それでも、岩本は「来てよかったです」と言う。勝負の“王道”を吸収し、プロ人生の糧に変える。【酒井俊作】
[2009年3月3日12時28分
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