<練習試合:阪神8-5巨人>◇16日◇甲子園

 新装甲子園には「千葉マリンスタジアム」級の新風が吹いていた。阪神は17日、無観客で巨人と練習試合を行った。旧来型より細長くなった銀傘と、その下にゴンドラ席が設けられたことで生じたすき間により、従来の浜風のように風の向きが一定でなく、捕手や外野への打球も影響を受けることが分かった。

 1回の阪神の攻撃。無死満塁で今岡が中堅へフライを上げた。平凡な当たりだったが、巨人鈴木はいったん後ろへ下がり、慌てて前へ出てグラブの先端で何とかキャッチした。同じ中堅の赤星は「風が回っていた。どう風が吹いてるのか分からない」と漏らせば、山脇守備走塁コーチは「(風が)どう吹くか分からない。マリンと同じで、早めに(打球位置を)決めつけないことかな」と、原点回帰の対応策を強調していた。

 [2009年3月17日9時57分

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