<オープン戦:ソフトバンク2-4中日>◇20日◇福岡ヤフードーム

 まさに「打ち出の小づち」だ。ソフトバンク本多雄一内野手(24)が、11戦連続安打をマークした。1回裏の1打席目に決めた。中日浅尾の外角低めの直球に体が反応した。バットを止めるような動きでボールをすくい、左前打。出場14試合中、ヒットが出なかったのは2試合だけ。本人さえ「びっくりですよね」と目を丸くする状態。「今は追い込まれたら逆方向(レフト方向)への打撃を意識できている」と、しっかり打率3割3分3厘で好調をキープした。

 相手投手にいきなり重圧をかけ、主砲松中の先制3号2ランも呼び込む活躍。秋山監督は1、2番を組む本多と川崎の起用について「(打順は)調子を見て決める」との考えだが、切り込み隊長として本多の存在感が日に日に増している。18日のロッテ戦でも初回に先頭の本多が右前安打で出塁し、小久保の今季1号を引き出している。本多の出塁→先制点が、秋山ホークスの得点パターンだ。【松井周治】

 [2009年3月21日10時33分

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