ソフトバンクの「秋山-王タッグ」が、初日からフル稼働だ。プロ野球12球団が1日、沖縄、宮崎の両県でキャンプイン。ソフトバンクの宮崎春季キャンプ初日は、雨のため室内練習場でA組(1軍)、B組(2軍)が時差練習となったが、秋山幸二監督(47)と王貞治球団会長(69)の2人はB組の練習まで完全チェック。王会長は監督退任後、初の春季キャンプ視察で約6時間立ちっぱなしの熱血視察。投手陣も総勢29人がブルペン入りするなど大ハッスルだった。
雨に見舞われたキャンプインだからこその総勢チェックだった。秋山監督の表情に曇りはない。室内練習場を午前中にA組が使用、午後にはB組が全体練習を行った時差練習。ルーキー陣を含め、全選手のキャンプへの姿勢を見終えた収穫があった。「天気が雨で残念だったけれど、やることは十分にできた。逆に、これくらい(室内練習)でよかった。(選手が)今年やるぞという動きを見せてくれている。頼もしいね」。指揮官2年目のスタートに充実感が漂っていた。
春季キャンプ初「AOタッグ」も実現した。自軍のチーム力分析と育成を命題に掲げる王会長も、精力的に現場を視察。A組練習開始の午前9時から、球場を離れる午後3時45分まで、昼食15分をのぞき約6時間立ちっぱなしだ。王会長は「明日から、なまけるよ」とジョークで締めくくったが、熱血チェックはルーキー今宮らにも及んでいた。
もちろん、選手がWチェックに応えないはずがない。A組では外国人2選手以外の16投手がブルペン入り。杉内は捕手を立たせて28球投じると、さらに捕手を座らせて51球のピッチング。チームスタッフを打席に立たせる熱の入れようだ。和田も負けてはいない。立ち投げ60球で“応戦”。先発陣をけん引する両輪が、全開始動だ。B組ではリハビリ組と新人をのぞく13選手がブルペン投球。総勢29人もが、競演した。
各所で競争のゴングも鳴った。シートノックでは松田、李■浩、オーティズの3選手が、三塁のポジションで守備に入った。ブルペンでも先発ローテ入りを争う大場、巽、岩崎が3人並んで投げ込んだ。秋山監督は「ウチは選手の底上げが大事。競争しながら力をあげてほしい」とサバイバルを歓迎した。
秋山監督がB組の練習環境を指示するなど戦力底上げへ神経を注げば、王会長は編成、育成スタッフとの打ち合わせを行った。「AOタッグ」が、チーム黄金期再来の幕開けになるかもしれない。※■は木へんに凡
[2010年2月2日11時59分
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