巨人大田泰示内野手(19)が今季初実戦で2安打1盗塁に好走塁と、バットと足で見せた。13日、宮崎キャンプで若手主体のB班の紅白戦に紅組の4番三塁でスタメン出場すると、6回の第3打席で左前に今季初安打。7回には左翼線を破る二塁打を放った。6回は打者円谷のカウント0-1から二盗を決めると、さらに2-1から捕手がわずかに投球をはじいたすきを見逃さずに三進。直後の遊ゴロで生還するなど、そつのないプレーでアピールした。

 自然と体が反応した。判断が鈍ればスタートさえきれない、わずかな捕手のミス。それでも三塁を陥れた。「足には自信がある方なんで。当たり前のことができたのが一番のポイント」と胸を張ると、視察した原監督も「打った投げただけじゃない。いい判断でした」と目を細めた。売りの打撃でも2安打し、残るは守備。伊原ヘッドコーチからは「スローイングが不安定。アウトになるまでドキドキさせるようでは」と厳しい評価も受けた。今季初実戦で攻撃は及第点をもらった大田が、14日の紅白戦では攻守での満点を狙う。

 [2010年2月14日8時7分

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