<横浜4-0中日>◇10日◇甲府
あれれ、やっぱり地方は苦手!?
中日チェン・ウェイン投手(25)が甲府で2被弾を含む7回4失点。9敗目を喫し、3日のヤクルト戦(神宮)に続いて、またも自身初の2ケタ10勝目を逃した。チームは7月30日の甲子園以来、引き分けをはさみ、敵地で6連敗。本拠地ナゴヤドームで阪神に3連勝しながら、再びビジターで勝てない内弁慶ぶりを露呈してしまった。
2週間前に長野でみせた快投は何だったのか…。チェンがまたも苦手の地方で苦しんだ。甲府での横浜戦。序盤に左打者2人に本塁打を許し、7回にも2失点。最後まで試合の流れをつかめなかった。
「狭い球場なので、それを意識して投げたけど、甘いところにいってしまった。今年はずっと、左打者に甘くなる。次はもう少し慎重に投げないと…」。
1回、前回7月6日の対戦で来日初本塁打を浴びたハーパーにまた痛打された。右越え先制ソロを許すと、2回には甲府で過去8打数8安打の藤田にも左越えソロ。ともにぎりぎりでスタンドに飛び込む95メートル弾だった。
小瀬スポーツ公園野球場の両翼は92メートルで、横浜スタジアムならフェンス直撃の当たり。ナゴヤドームなら当然、野手のグラブにおさまっているところだ。チェンはマウンド上で首をかしげ、悔しそうに失点の刻まれたスコアボードをみつめた。
悪条件も重なった。試合開始前に雨が強くなり、プレーボールは34分遅れた。序盤は雨が降りしきる中での投球。ブルペンで冷えた体を温め直し「きょうは(試合を)やるつもりで準備していた。(ボールに)手を滑らせたりもなかった」と言い訳はしなかったが、懸命な準備の甲斐もなく、打線の援護にも恵まれなかった。
苦手な地方を一度克服したはずだった。08、09年にはともに浜松で横浜、広島に黒星を喫したが、今季後半戦初戦となった7月27日の長野では巨人打線を抑え地方初白星。信州に続き、この日も甲州で白星を挙げ、甲信制覇といきたかったが、戦国武将・武田信玄のように、連戦連勝とはいかなかった。
落合監督も「ピッチャーだよ。それ以外、何があるんだ?
きょうもピッチャーだよ」と、横浜打線に主導権を握らせた左腕に苦い顔。チームの連勝は3で止まり、これでビジターでは今季18勝34敗1分。再び敵地で勝てない内弁慶ぶりを露呈してしまった。
この日勝てばチェンは02年の張誌家(西武)以来、台湾人では8年ぶり、中日に限れば91年の郭源治以来、19年ぶりの2ケタ勝利だったが、17日からの巨人戦(ナゴヤドーム)に持ち越し。3度目の次こそ、得意の地元で決めたいところだ。【福岡吉央】
[2010年8月11日18時12分
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