<広島5-11阪神>◇5日◇マツダスタジアム
7-0の7回1死一、二塁。阪神のドラフト4位秋山拓巳(19=西条)が初めて迎えたピンチはオール直球勝負だった。しかし広瀬に左中間スタンドへ放り込まれた。プロ初被弾。「7回途中からは、今後のための勉強になりましたね」。最後はプロの厳しさを味わったが、ベンチへ下がる19歳は大きな拍手で迎えられた。
この2勝目は大きな意味を持つ。8月28日ヤクルト戦(神宮)での初勝利はチームの連敗を2でストップ。この日は、2連敗とデーゲームでの連敗を9で止めた。自己最長の6回1/3を投げ4安打3失点。6回までわずか1安打で1点も許さない、堂々の投球だった。
三塁側内野席でパネルが揺れた。西条魂。見慣れた顔がたくさんあった。家族だけではない。車で2時間かけて、高校時代から応援し続ける地元ファンが15人駆けつけた。「秋山フィーバー」は過熱する一方で、西条市では後援会立ち上げに向け、市長も動き始めている。
3回1死では先制点に結びつくプロ初安打もマークした。「ピッチャーが打てば勝つ確率が高くなると言われているので。2軍にいるときよりも打たないといけないという思いが強い」。4連打の口火を切り、藤川俊の左前打に全力疾走で先制ホームを踏んだ。勝利を自らたぐり寄せた。【鎌田真一郎】
[2010年9月6日8時59分
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