<楽天8-6ロッテ>◇19日◇Kスタ宮城

 楽天高須の打球が、高い放物線を描いて左翼席にストンと落ちた。ロッテの小林宏も、ストンと崩れ落ちた。2戦連続サヨナラ負け。うずくまった守護神は遊撃西岡に抱え上げられるまで、微動だにせず、じっと地面を見つめていた。

 仙台には魔物がすむのか。これでKスタ宮城で16連敗。9回を1点リードで迎えたのも18日と同じなら、先頭打者が9番内村なのも一緒。この日は左翼線にポトリと落ちる安打で無死一塁。犠打で1死二塁と、まるで前夜のVTRだ。違った点は幕切れが本塁打だったこと。前夜以上に悲劇的だった。小林宏は「最後は僕がしっかり抑えないと勝てない」と気丈に話した。

 試合前からナインは気迫十分だった。18日の6回1死一、三塁。嶋のスクイズで勝ち越された。最下位で、犠打に消極的なスタイルだった楽天にスクイズを決められた。「なぜスクイズ?」という思いを禁じ得ない。試合前の楽天礒部コーチは「(ロッテの)みんなに怒られたよ」と苦笑いを浮かべた。絶対に連敗を止める-。強い気持ちで臨んだが、気負いなのか、勢いがない。伸び伸びと守備でファインプレーを連発する楽天とは対照的だった。

 「(抑えの)小林に代わりはない?」という質問に西村監督は「分からない。昨日もショックを受けてた。昨日の今日だし。こっちがフォローしないと」。小林宏の受けたショックの大きさを推し量っていた。3位から転落しなかったのが唯一の救いだ。【金子航】

 [2010年9月20日12時30分

 紙面から]ソーシャルブックマーク