<中日3-0阪神>◇21日◇ナゴヤドーム

 阪神が土俵際に追い込まれた。1つの勝敗がとてつもなく重い意味を持つ首位中日との3連戦。その初戦で完封負けし、2・5ゲーム差と広がってしまった。「厳しい状況になったが…」と問われた真弓明信監督(57)は平然と言い放った。「まだまだ。何、言ってんだ!

 まだまだだ」と平然と言い放ったが、中日戦の2年連続負け越しが決定した。

 逆転するには、課題が残った。前夜に名古屋入りする際に、ナゴヤドームが舞台になることに「関係ない!」と話したが、鬼門は鬼門だった。1回に先頭のマートンが二塁打で出塁したが、平野がバントに失敗し、進塁打も打てなかった。4番新井を中心とした主軸も得点圏で勝負強い打撃を見せられない。敵地では21イニング無得点という沈黙ぶりだ。強力打線が影を潜め、今季1勝9敗の相性の悪さ。「点が取れなかったのが、すべてだった」と指揮官は振り返った。

 今カード残り2試合は絶対に落とせなくなった。中日は守備力を軸に、1点にこだわる野球を貫いている。対照的に、阪神がここまで原動力になってきたのは、打ち勝つ野球。好投手が相手ではあるが、その原点に立ち返る必要がある。真弓監督はこう話したことがある。「つなぎの意識を持ちすぎると、逆にフォームが小さくなって、良くない。ホームランが出るぐらいがいいんだ」。本塁打を打つためには、自分のベストのスイングをしなければならない。思い切りのいい打撃を取り戻すことが、ナゴヤドーム攻略の鍵を握る。

 天王山の第2ラウンドは、死力を尽くした戦いになる。【田口真一郎】

 [2010年9月22日10時15分

 紙面から]ソーシャルブックマーク