巨人原辰徳監督(52)が藤村大介内野手(21)を秋の「強化指定選手」に指名した。6日、宮崎秋季キャンプがスタート。報道陣をシャットアウトしての密室打撃特訓のメンバーに初めて藤村が選ばれた。07年の高校生ドラフト1巡目で俊足巧打の遊撃手を「近未来、巨人を背負って立つ素材」と、高く評価した。

 全体練習が終わると、原監督から指名された選手が室内練習場に集まった。坂本、大田ら“原教室”の常連組に、この日は藤村が加わった。藤村が台頭して遊撃のレギュラーを脅かすような存在になれば、坂本の成長にもつながる。原監督は「藤村の目標は明確。まずは古城や寺内を抜いて(1軍に定着し)、そして坂本を抜くこと」と、競争の活性化に期待した。

 原監督のマンツーマン指導を終えた藤村は「すごくためになりました。1軍で勝負できるレベルになりつつあるので、これからもしっかり練習して先輩たちを抜いていきたい」と表情を引き締めた。今日7日からは紅白戦が始まる。「実戦でどんどんアピールしていきたい」と目を輝かせた。

 [2010年11月7日7時54分

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