巨人の原辰徳監督(52)と高橋由伸外野手(35)が、テレビ番組収録のため、石川遼(19=パナソニック)と21日に千葉県内でマッチプレー方式で対戦。原監督が、高橋からレギュラー奪取宣言を伝えられたことを明かした。

 石川とのガチンコ対戦。要所要所でスーパーショットを披露した高橋のゴルフについての質問に「良いところで助けてくれた。今年はやるよ」と、本職の野球でもチームを救うプレーを連発すると予言した。

 根拠は由伸の言葉だった。「あいつは、今年、レギュラーを取るって、言ったんだ」。その宣言を待っていたと言わんばかりに、うれしそうだった。「去年は(腰の手術明けの)リハビリ。長野、松本と争う、今年は真の勝負」と、チーム内競争の活性化を期待した。前日20日に沖縄自主トレから帰京したばかりとあって、日焼けした顔は精悍(せいかん)そのもの。原監督は「表情が明るい。コンディションがいいのでしょう。コンディションが良かったら、彼はクリーンアップを任せられる人というのは間違いない」とも言った。由伸の言葉と表情に、完全復活を読み取っていた。

 キャンプはベテラン組のS班スタート。高橋は「(首脳陣に)気を使っていただいて、その分、自分でやらないと。競争ですから」。完全復活し、若手とのレギュラー争いに臨む。【金子航】

 [2011年1月22日8時43分

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