楽天の沖縄・久米島キャンプ最終クール初日の15日、紅白戦初先発の田中将大投手(22)は外角に持ち球を集め、腕の振りと出し入れを確認した。「6カ月ぶりの実戦ということもあり、ブルペンと同じ感覚で試合に入ってしまった」と1回の3失点を反省したが「その後、しっかり腕を振り修正できたことが収穫です」。2、3回は危なげなかった。

 最速148キロ。緩んだ足もとでも踏み出した左足は動かなかった。田中自身が「腕を振ってナンボのボール。そういう意味では良かった」と指摘した1球があった、3回無死、先頭松井稼に対しての5球目。空振り三振としたのは139キロのスプリットだった。昨年8月22日のソフトバンク戦で本格導入。完封勝利した取って置きだった。今キャンプでも積極的に練習し、今季の持ち球に加える腹づもりだ。メジャー組との対戦は「正直顔も見たくなかった」とおどけた。次回登板は26日の中日戦(北谷)。松井稼&岩村との1度きりの対戦を、貴重なステップとする。

 [2011年2月16日8時46分

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