<オープン戦:広島8-0ロッテ>◇5日◇マツダスタジアム

 オープン戦初登板で、さらに進化した姿を見せつけた。ロッテ成瀬善久投手(25)が先発で3回を投げて2安打3失点(自責点0)。3回に自らの失策などで3点を失ったが「打たれて点を取られていない。(失策は)反省しているが、内容は悪くない」と納得顔で振り返った。

 2回、大きく割れる114キロのカーブで、広島の主砲栗原から空振り三振を奪った。カーブを解禁した昨季のCSでは早いカウントで使っていたが、この日は決め球としても試投。「カウントを整える球でなく、三振を取れたのが自信になった。ああいう使い方もあるということを、意識させられたと思う」と、感触を得た。誰もが認める開幕投手大本命。エースにとっては実り多き初登板となった。