イーグルス、お帰りなさ~い!

 今月29日にKスタ宮城で行われる楽天-オリックス戦が超満員必至であることが25日、分かった。球場の修復工事を経て、いよいよとなった仙台開幕戦にファンの期待も沸点間近だ。球団関係者によると、前売りチケットは完売間違いなし。球団は約100枚を当日券用に確保した。

 満員御礼で始まる3連戦を、杜(もり)の都に縁深い人たちが盛り上げる。初戦は、地元・東北福祉大のアマチュアゴルファー松山英樹(19)が始球式。さとう宗幸(62)が「君が代」を歌う。78年、仙台を舞台に失恋をつづった「青葉城恋唄」でデビュー。ご当地を代表する味のある声でイヌワシ軍団を送り出す。さとうは「スポーツ文化はつらい立場にいる人を元気にしてくれる」と語った。

 続く30日の第2戦は、宮城・気仙沼市出身のフリーアナウンサー生島ヒロシ(60)が始球式を務める。同市に住む妹夫婦と連絡がつかない状況が続く中、募金活動などを行ってきた。復興の願いを白球に込める。

 星野仙一監督(64)は必勝を期し、29日は田中将大投手(22)を先発に送り出す。大声援を力に、勝利を手に入れる。【古川真弥】