オリックス球団マスコットのバファローベルに「萌(も)え系」キャラのオファーが殺到していることが1日、分かった。今季誕生した女の子で短いスカートをはき、かわいいしぐさが人気を集めているという。フィギュア人形など野球以外の業界から問い合わせが殺到し、球団広報部も「野球ファンの子供に親しんでもらうマスコットが、予想外のところで人気が出てきた。つば九郎にいじられたのがきっかけのようです」と驚くばかりだ。

 交流戦でヤクルトのマスコットつば九郎に“セクハラ”まがいの絡みを受けたのが発端で、インターネットを中心に「かわいい」「萌える」と話題になった。雑誌で特集が組まれ注目度は一気にアップ。12球団マスコットが集結したオールスターでも先輩マスコットからいじられる姿が放映された。「ベルだけでお願いしたい」という申し込みが多く、コンビを組む男の子のバファローブルはしょげているという。

 ブームに乗る形で4日ソフトバンク戦(京セラドーム大阪)では「ブル&ベルイベント」を開催。ステージや写真撮影会があるほか、Tシャツとぬいぐるみの販売も開始する。球団は「プロ野球のマスコットを超えない範囲なら」と露出に意欲的で、ベルちゃんがオタク文化の発祥地・秋葉原で、オリックスをPRする日も近いかもしれない。【押谷謙爾】

 ◆ブルとベル

 1月の球団ブランド一新に合わせ、ネッピーとリプシーの後継として登場。デザインはイラスト、キャラクター制作活動を行うAUNの幸池重季氏。名前は公募で決定。バファローブルは目の青と勇敢な雄牛(BULL)から名付けられ、ファンを「ブルブル」と身震いさせる熱い戦いへの思いを込められた。背番号はネッピーから受け継いだ111。バファローベルは勝利の女神で、勝利の鐘を鳴らすという意味がある。かわいさと美しさ(フランス語でBelle)を兼備。背番号はリプシーから受け継いだ222。