ウォォォォー!

 ソフトバンク・ドラフト4位の真砂勇介外野手(18=西城陽)が15日、「室伏流パフォーマンス」を予告した。「楽しむことが好き。1軍に上がったら何かパフォーマンスをしたい」というお祭り男は、ハンマー投げの室伏広治(38)が投げた時のように、本塁打を放った打席内で絶叫することを発案した。

 スタンドギリギリなら、「走れ」と怒られそう。だが、柵越えと分かる打球なら大丈夫だろう。力を入れる時に声を出すことでパフォーマンスが向上することは、科学的に証明されている。雄たけびで打球が伸びるかもしれない。

 室伏の名前を出したのには理由がある。理想の体形だからだ。「あんながっちりした体になりたい。始球式でも140キロくらい投げていたし、すごいですよね」。趣味はウエートトレという体脂肪率9%の細マッチョ。プロの道を踏み出したばかりだが、金メダル体形を作り上げていく。

 この日、福岡・西戸崎合宿所での新人合同自主トレで身体能力の高さを発揮した。5段立ち幅跳びで13メートル70。重さ3キロのメディシンボールの後ろ投げで16メートル10。測定2種目とも10選手中トップを計測した。背筋力は220キロで高校通算52発の長距離砲。高3春に推定140メートル弾を放った体は無限の可能性を秘める。

 DeNA森本稀哲を思わせる風貌。自らも「高校時代から雰囲気とプレースタイルが似ていると言われる」と認める。「ひちょりさんもパフォーマンスをやっていた。自分も仮面をかぶったりしたい」と、アニメキャラのピッコロ大魔王への変身も検討中。入団会見で「3冠王」を目標に掲げた男は、スケールが大きい。【大池和幸】

 ◆真砂勇介(まさご・ゆうすけ)1994年(平6)5月4日、京都市生まれ。小4から「向島ベースボール」で軟式野球を始め、中学では「京都木津川シニア」に捕手として所属。西城陽では甲子園出場経験なし。50メートル走6秒1。遠投105メートル。足のサイズ29センチ。握力は右59キロ、左60キロ。184センチ、81キロ。右投げ右打ち。家族は両親と兄。