米大リーグ挑戦か、日本プロ野球入りかで進路が関心を集める岩手・花巻東高の菊池雄星投手が20日、日米20球団との話し合いを終えた。面談後に記者会見を行い「(日米)どちらも素晴らしいと思った。今は決めかねている。どちらも行きたいのが正直な気持ちで、話を聞く前よりも迷っている」と揺れる胸中を明かした。

 この日はマリナーズ、メッツ、ヤンキース、インディアンスの大リーグ4球団と30分ずつ非公開で話し合った。菊池は育成方針のほか食事や言葉の問題などについても質問。パソコンの動画で球場の雰囲気や若手選手の練習の様子を説明した球団もあり、高校NO・1左腕は「米国でも3Aからルーキーリーグまで素晴らしい育成方針があると分かった」と感想を話した。

 29日にドラフト会議を迎えるが、注目される進路決定の時期について、面談に同席した佐々木洋監督は「きょう、あすには決められないが、両親とも話をして週明けまでには決めたい」と説明。早ければ今週中にも発表する見通しだ。