北東北大学野球リーグ、富士大(岩手)の最速153キロ左腕・中村恭平(4年=島根・立正大淞南)が3日、プロ志望を表明した。社会人野球の名門トヨタに内定済みだが「プロに行きたい」という本人たっての希望で28日、ドラフト会議での指名を待つ。ただし、同社側の意向で同3位以下の指名であれば、同社入りし、社会人でさらに実力を付け、プロに再チャレンジすることとなる。

 中村は09年全日本大学選手権で鮮烈な全国デビューを果たしスカウトの視線を集めた。同準々決勝の近大戦で149キロを計測。非公式ながら153キロもマークしている。そんな身長186センチの大型左腕に上位指名がある可能性は高い。

 高校時代は甲子園出場経験はないが大学で実力を付けてきた。今季秋季リーグは38回2/3を投げ1勝1敗ながら防御率は1・37で八戸大(青森)の塩見貴洋(4年=愛媛・帝京五)に続く3位。みちのくの快速左腕の進路が注目を集める。