高橋奎二投手(25=ヤクルト)が“夢の時間”を過ごした。

アップ前にダルビッシュ有投手(36=パドレス)からキャッチボールに誘われた。サブグラウンドに移動後、ペアを組んで投げ合ったが、終盤に「どうやって握ってるの?」とチェンジアップの握りを聞かれた。「こうやって握ってます」と披露すると、ダルビッシュが実際に試し始めた。「難しい」と言われた。

高橋奎のチェンジアップはヤクルト高津監督の直伝。ダルビッシュに教えたことについて、高橋奎は「ダルビッシュさんもいろんな選手の変化球の握りとか、よくYouTubeとかでやられているので。僕のチェンジアップも試してもらったのはうれしいこと。なおかつ『難しい』と言ってもらったんで。人それぞれ、指の長さも違いますし、握りも違いますし。そういうところで、そう言ってもらったのは、すごくうれしい」と感激の面持ちだった。

反対に、高橋奎はダルビッシュに小さく曲がるスライダーの握りを質問。「ちょっとずつ試していこうと思います。滑らすというよりは押し込む感じでは言われたので。それも難しかったです」と感謝していた。

ダルビッシュとキャッチボールを組むのは初めてだった。「夢のようで。いつか、ああいう立場の選手になれるような選手になりたいと思いますし、今はいろんなことを学んで、何か1つでも吸収してやっていきたいなと思います」と、うれしそうに話した。