日本の「新4番」が大勝を呼んだ。侍ジャパン吉田正尚外野手(29)が、4打数3安打4打点で最後の強化試合を締めた。初回1死一、二塁で先制の右前適時打。2回2死満塁では左中間へ走者一掃の3点適時三塁打を決めた。4回の第3打席でも右前打。超速で猛打賞を決めても「ボチボチ、ラッキーだったと思います」と満足感は一切ない。

前日6日は5番で先発し1安打1打点。この日は古巣オリックスが相手の一戦で4番に昇格し、気合も入った。試合前の円陣では「どんな実績があってもどんな舞台でも、チャレンジ精神の気持ちを持って。ケガなく1日乗り切っていきましょう!」。たくさんのチャレンジを重ねてきたかつての本拠地、京セラドーム大阪でそう呼びかけた。

古巣の仲間たちの愛ある“イジり”にも快音で応えた。一塁側のオリックスベンチには吉田の顔写真が、ちょこんと飾られていた。オリックス時代の応援歌を大声で届けてくれた大阪のファンの存在も力になったはず。ヒーローインタビューでは「声援が力になる。思いっ切りプレーしてきますので一緒に戦っていきましょう」と宣言。WBC本番へ向け準備は完了した。

「優勝が大きな目標なので1戦1戦、必死に戦っていきたい」。警戒度の高い3番大谷の後ろを打つことになれば、その役割はより一層重いものになる。メジャー移籍1年目、覚悟を持って侍ジャパン入りした背番号34が、日本の中心にいる。【中野椋】

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