侍ジャパン佐々木朗希投手(21=ロッテ)が、20日(日本時間21日)のWBC準決勝メキシコ戦(ローンデポパーク)に先発することが19日(同20日)、決定した。栗山英樹監督(61)が前日会見で明言した。「日本が誇る本当に何人かの1人。こういう場所でどんなピッチングをしてくれるのか。こういうピッチングをしてほしい、じゃなくて、彼の持っているものを出してもらって、世界中のファンに楽しんでもらいたい」と期待した。

佐々木はこの日、決戦の地ローンデポパークで調整。ブルペンでは19球を投げ込み、ダッシュなどで汗を流した。練習後に会見に臨み、「ここまでチームが一生懸命戦ってきて、アメリカまでこれたので、その勢いであったり、そういうのを背負いながら明日、いい形で投げられればと思います」と力を込めた。

準決勝での先発は東京ドームで行われた準々決勝イタリア戦の日に、吉井投手コーチから伝えられた。「すごく身が引き締まる思いです。勝たないと明日がないので、ベストを尽くしたい」と言った。

前日18日(同19日)には大学施設での練習でブルペン入り。試合直前に2日続けてのブルペン投球は珍しい。「投げたことない球場だったので。マウンドでは投げられないですけど、少しでも本番に近い形で投げられたらと思いました」と意図を説明。ローンデポパークのマウンドの感触を実際に確かめる時間もあった。

佐々木は1次ラウンドのチェコ戦に先発。3回2/3を投げ2安打、8奪三振、1失点でWBCデビューを果たしていた。

アメリカでの初登板にむけて「長いイニングよりも、後ろにはいいピッチャーがたくさん控えているので。最少失点で。球数を気にするよりも、1つ1つアウトを積み重ねていきたい」と意気込んだ。