WBA世界ミニマム級2位石井武志(26=大橋)が国内男子世界戦最速KOの65秒殺でベルト奪取した。同級3位ウィルフレド・メンデス(29=プエルトリコ)との同級王座決定戦に臨み、1回5秒、KO勝利。左ボディーなどでダウンを奪って仕留めた。井上尚弥のマークした国内男子最速KO(70秒)を更新した。WBA世界ライトフライ級王座決定戦は同級1位吉良大弥(23=志成)が7回TKOで同級2位カルロス・カニサレス(33=ベネズエラ)を撃破。国内最速タイの5戦目で世界王座を獲得した。

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吉良は距離感が素晴らしかった。足を使って相手との空間をつくり、カニサレスが空振りしたところにパンチを狙い打ちする。これは相手をしっかりと見ていないとできない非常に高度な技術だ。そして最後は狙いすました左フック一発で試合を終わらせた。とても5戦目とは思えない。

カニサレスはパンチが当たるとどんどん前に出てくるタイプだが、吉良は1、2発目のパンチを空振りさせることで後続打を断ち切った。上体だけではなく足で動いて距離をつくり、当て勘がいい。あの井上尚弥も同じ。減量苦からフライ級に上げる話もあるが、十分に活躍できるだろう。

石井は八重樫トレーナーの指示を1回から実行した。開始から相手をつぶしにかかり、左ボディーブローから右フックを上に返してKOしたが、ボディーが効いた。短い時間の中で際立ったのが、上下の打ち分けの大切さ。たまたま初回にいいパンチが当たったが、あの攻撃を積み重ねれば、いずれ中盤から後半に相手は弱っていただろう。

もともとフィジカルの強い選手だが、さらにパワーが増したように思う。この試合へ向けた練習や、会場で世界戦の雰囲気を味わえたことは、今後のさらなる飛躍へ大きな自信になったと思う。(元WBC世界スーパーフライ級王者)

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