40度の発熱で大相撲春場所の2日目を休場した幕下以下の力士が5日目に再出場し、力強い相撲で寄り切って初日を出した。力士は「前に出られたんでよかった。うれしいです。体調は全然大丈夫。小学校の時から(熱が)一気に上がってしまう(体質)。次の日には下がりましたが、親方に休場と言われたんで休場しました」。

新型コロナウイルスの感染拡大で無観客開催となった今場所だからの休場だった。協会は37度5分以上の発熱が続けば即休場。協会員に1人でも感染者が出れば、本場所の中止を打ち出している。力士はインフルエンザの検査で陰性、翌日には36度台前半まで下がったが、大事をとってホテルに隔離。「ずっとホテルにいました。やることがなく、国会(中継)見てました」と話した。

協会は感染防止に神経をとがらせる。取材する報道陣も同じ。5日目も幕下以下の力士に休場者が出たが、当初は休場理由が不明で問い合わせるも、審判部や広報部に問い合わせ先が回される混乱があった。場所が途中で終わる最悪の事態を避けるべく、手探りの対応が続く。【大相撲取材班】