美しい所作と誠実な土俵態度で人気を博した立田川親方(元小結豊真将)が“ユーチューバー”を兼業している。今場所までに、日本相撲協会公式YouTubeチャンネルを通じて自身が撮影、編集した動画を2本投稿した。1本目は稽古まわしの作り方、2本目は国技館カレーのアレンジレシピ。計7万回以上も再生視聴されるなど注目されている。

「ユーチューバーの苦労が分かりますよ。撮影も編集もして…なかなか難しい。でも、これが意外と面白いんです」と楽しそうに話す。協会が公式YouTubeでさまざまな動画を発信していることに刺激を受け、今年1月ごろに挑戦してみようと決心した。「お相撲さんも動画に映れば喜ぶし、ファンの方にうちの部屋のことを知ってもらえる機会にもなる」。所属する錣山部屋の力士に協力してもらい、自身のスマホで動画を撮影。1万円ほどの動画編集ソフトを購入し、編集に慣れない1本目は完成まで2週間かかったが、2本目は1週間ほどで形になった。

普段の親方業務もある中で「コロナ禍で外に出られない時間を有意義に使えた」。秋場所後には、3本目の動画を撮影するプランを練っている。【佐藤礼征】(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「大相撲裏話」)