大横綱大鵬の孫で、9月14日後楽園大会でのプロレスデビューが決まった納谷幸男(22)が、初代タイガーマスクの佐山サトルから将来のリアルジャパンのエースに指名された。4日、都内のリアルジャパン道場・興義館で佐山とともに会見。佐山に素質を絶賛され、プロレスラーとして独り立ちする決意を語った。

 大鵬を祖父に、元関脇貴闘力を父に持つ納谷は「父、祖父があれだけ偉大な人物ですが、自分の実力で認めていただけるような、そんな選手になりたい」と、緊張した面持ちで決意を語った。その横で佐山は「最初、右の蹴りを見てビックリした。強い足腰と柔らかい体は、確かに大鵬の血を引き継いでいると思う。スーパータイガーとともに団体を引っ張る選手に育ってほしい」と期待を寄せた。

 納谷は13年3月に入門。しかし、内臓で手術に至る大病を患い、ヒザの故障などもあって、デビューまで4年もかかった。当初は総合格闘家を目指していたが、団体で日々練習するうちにプロレスへの情熱が芽生えたという。

 そんな納谷のデビュー戦に、レスラー育成の名伯楽・佐山も、あの手この手のアイデアを用意する。「大鵬の孫の相手に恥じない選手を複数考えている。試合前の合宿、公開練習もやる。必殺技はファイブストーリーズ・ホールドというのを考えています」と話した。「ファイブ-」は五重塔のイメージで納谷の196センチの長身を生かしたダイナミックな技だという。

 「入門して4年、大変な思い、悔しい思いもしたが、ここまでやってこられたのは格闘技、プロレスへの思いが強かったから」と納谷。デビューが決まってから連絡を取っていない父貴闘力だが、佐山によると当日のチケットを大量に売りさばき、援護射撃をしているという。納谷は18日から金沢で最終合宿に入り、デビュー戦に備える。【桝田朗】