元ドラゴンゲートの戸沢陽(32)がWWEクルーザー級王座初戴冠の快挙を成し遂げた。大技連続となったシーソーゲームで、王者ネヴィル(30)の必殺技レッドアローを直前でかわした好機に、ダイビングセントーンで倒し、完璧な3カウントを奪った。16年から新設されたベルトを日本人として初めて手に入れた。

 20日(日本時間21日)に米ニューヨークで開催される真夏の祭典サマースラム(バークレーセンター)には王者として出場する。挑戦者はネヴィルになる予定だ。戸沢はWWEを通じ「俺はサマースラムでもこのベルトを絶対に守ります」と意欲満々のコメント。最後はロウ会場を盛り上げる恒例の決め言葉「アー! アー! アー! アー!」の絶叫で締めくくった。(デーブ・レイブル通信員)

 ◆戸沢陽(とざわ・あきら)1985年(昭60)7月22日、兵庫・西宮市生まれ。小学校時代、米プロレスWCWのテレビ放送で筋肉質な外国人レスラーにあこがれ、中学時代にプロレスラーになることを決意。両親らの説得もあって西宮甲山高に進学し、ラグビー部に所属。卒業後の04年にドラゴンゲートに入門。10年には米国へ武者修行に出掛け、11年以降はドラゴンゲートで活躍。16年11月に退団し、WWEと契約。170センチ、80キロ。