ボクシングの世界的プロモーターでトップ・ランク社のボブ・アラムCEO(85)が、契約するWBA世界ミドル級新王者村田諒太(31=帝拳)の今後のプランについて、東京ドームでの試合構想を明かした。

 アッサン・エンダム(フランス)を棄権による7回TKOで下した22日の同級タイトル戦を両国国技館で観戦し、米国に帰国した23日(日本時間24日)に海外専門サイトの取材に対応。「日本でビッグファイトを実現させたい」と語った。

 具体的な名前を挙げたのは、3団体統一王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)。9月に元2階級制覇王者サウル・アルバレス(メキシコ)と引き分けており、再戦の動向にもよるが、「カネロ(アルバレス)がGGG(ゴロフキン)とやりたくないとなって、GGGが村田と例えば東京ドームでやることにでもなった場合、相当な額のお金が動くだろう。もしGGGとカネロが戦ったとしても、(村田対GGG戦も)組める」と述べた。仮定の話ではあるが、東京ドーム開催となればまさにビッグファイトになる。

 同会場では、88、90年にはヘビー級統一王者マイク・タイソン(米国)が来日して2度の試合を行い、ともに5万人以上の観衆を集めている。