ボクシングの世界ヘビー級2冠王者アンソニー・ジョシュア(28=英国)が、デビューから20連続KO勝ちで防衛に成功した。IBF同級3位カルロス・タカム(36=カメルーン)を28日に英カーディフに迎え撃ち、10回1分34秒TKO勝ちした。IBF王座は4度目、WBAスーパー王座は初防衛。

 会場のスタジアムには約7万5000人の観衆が集まった。198センチ、115・2キロの体格とパワーで上回る王者が、4回に左フックでダウンを奪った。10回に右アッパーからワンツーでぐらつかせると、レフェリーがストップした。当初はクラブト・プレフ(36=ブルガリア)が指名挑戦者も肩のケガで辞退していた。

 ジョシュアはロンドン五輪金メダリストで、13年にプロ転向し、15年にはIBF王座を獲得し、4月には元3団体王者ウラジミール・クリチコを破っていた。マイナーのIBO王座も防衛。来年にはWBC王者ディオン・ワイルダー(米国)との統一戦への期待が高まる。