WBOアジア太平洋スーパーフライ級王者の向井寛史(32=六島)が、8月17日に東京・後楽園ホールで、元世界3階級王者の八重樫東(35=大橋)とノンタイトル10回戦で対決すると、所属する六島ボクシングジムが28日、発表した。

 所属ジムで行われた会見で向井は「進退を考えないといけない年齢。ボクシング人生の集大成として勝ちたい」と強い意気込みを見せた。

 会見に同席した武市コーチは現役時代の2010年に八重樫と対決している。当時日本ミニマム級1位だった武市コーチは、同級王者だった八重樫と王座をかけて対戦。八重樫からダウンを奪ったものの、結果は判定負け。この敗北から現役引退を決意した。

 武市コーチは今回の対戦を「何かの縁」と語り「負けた方が引退を考える試合になる。次のステージに上がるのは向井だと証明したい」と過去の自身を振り返るように話し、因縁の相手との対決を楽しみにしていた。