同級王者吉野修一郎(27=三迫)が3回TKOで3度目の防衛に成功した。同級10位小林和優(35=RK蒲田)を左フックでダウンさせ、3回1分37秒TKO勝ちした。次戦はチャンピオンカーニバルで、4月に同級1位アクセル住吉(33=開門JAPAN)との指名試合を予定している。

吉野が勢いと実力の違いを見せつけた。2回に左フックでぐらつかせた。3回に「打ち終わりのカウンターを狙っていた」と左フックを一撃。レフェリーはノーカウントでストップした。

小林は苦節13年目で初のタイトル挑戦も、ダウンはなく、KO負けもカットしたものだった。「打たれ強い相手をしっかり仕留められた。もらわずにきれいに終われた。うれしい」。5連続KOでデビュー以来の連勝を9に伸ばして笑みがこぼれた。三迫会長も「粘り強いベテランを一番いい倒し方」とほめた。

2度目の指名試合に勝てば、次のステップへと進むつもりだ。東洋太平洋、WBOアジア太平洋王座を狙う。「世界を目指していくために通る道。次をしっかりクリアしていきたい」。三迫会長は「吉野にないのはキャリアだけ。じっくりあわてずに育てて世界に送り出したい」と話した。