ボクシングWBC世界ライトフライ級王者拳四朗(26=BMB)が31日に都内で、5度目の防衛から一夜明けて会見した。同級7位サウル・フアレス(28=メキシコ)をジャッジ1人がフルマークの完勝で判定勝ち。「倒したい気持ちが空回りした。モヤモヤ感がある。勝っているとは思ったが、焦りが出ちゃった。連続KOの意識もあった」と、4連続KO防衛を逃したことを悔しがった。

父でもある寺地会長は「左も右も空振りが目立った。映像よりもスピードがなかった。そのスピードに合わせてしまった。この子の速いスピードでやればよかった」と振り返る。拳四朗も「自分の距離を守って、ダメージを当てていけばよかった。いい経験になった」と話した。

傷ひとつない顔で「ここ2試合は減量もうまくいった。防衛を伸ばしていきたい。年4試合もいける」と、連続防衛記録を狙っていくつもりだ。

今回はテレビの生中継がなかった。「テレビに出たい。バラエティーも」とねだった。一緒に会見した伊藤はイケメン王者で芸能事務所にも所属する。「男前に嫉妬する。頑張って男を磨きます」と笑った。

年始は高校時代の同級生と東京で過ごして休養する。その後はグアム旅行に行き、1月6日の27歳の誕生日を迎えるつもりだ。