2階級制覇王者の京口紘人(24)と同期入門のWBO世界ミニマム級2位谷口将隆(25=ワタナベ)は同級王者ビック・サルダール(28=フィリピン)に判定で敗れ初の世界王座獲得に失敗した。
谷口将隆「世界チャンピオンは強かった。引き出しの差。向こうが上手だった。僕にはまだ早かった。挫折を経験して、もっと遠回りしろということ。」
サルダール「とても幸せ。全て計画通りだった。ボディーを狙ってくるのは分かっていた。脅威は感じなかった。」
谷口将隆 | ● | 判定(0ー3) | ○ | サルダール |
【1回】お互い距離を測り様子を見る。谷口が左で圧力をかける。2分すぎに谷口の左ボディさく烈。3発のボディで序盤から仕留めにかかる。
- 1回、サルダール(左)に左ストレートを放つ谷口(撮影・中島郁夫)
- 1回、パンチを放つ谷口(撮影・横山健太)
【2回】王者サルダールは様子を見る。谷口は変化をつけながら左ジャブを繰り出す。王者サルダールの右がヒット。
【3回】お互いに前へ出る。谷口が左ボディも王者サルダールも上手く返す。サルダールの手数は減る。
【4回】王者サルダールの反応が早い。谷口の左に上手く対応。左の相打ち。サルダールは距離を掴みカウンター狙いか。
【5回】お互いに再び距離をつめる。谷口のワンツー。谷口がスリップ。サルダールは谷口の打ち終わりを狙う。サルダールの手数が増える。谷口の右フック。
【6回】谷口が泥臭く前へ出てボディ狙う。王者サルダールも返していく。サルダールは様々なレンジから右を狙う。谷口の左ボディさく烈。
【7回】谷口が得意の距離で左ボディー。サルダール陣営はKO狙いか。谷口の強引さにサルダールは嫌がる。左ボディー連発。サルダールの足が落ちてくる。
- 7回、サルダール(左)に左ストレートを放つ谷口(撮影・中島郁夫)
【8回】谷口陣営はボディー強調。サルダールの右を警戒し谷口は距離を詰める。サルダールは足で支配。
【9回】谷口は変わらず距離を詰める。谷口の左。サルダールのカウンターも怖さ見せる。サルダールは谷口の動きを読み始めたか。谷口は変化をつけ左アッパー。終盤に谷口がカウンターの左。
- 9回、サルダール(左)に左ストレートを浴びる谷口(撮影・中島郁夫)
【10回】谷口が序盤からプレッシャーをかける。谷口の右。サルダールはリーチの長さを生かし独特の距離感。サルダールの右ボディ。谷口は手数が欲しいところ。
【11回】まず谷口から左。谷口はもう1歩欲しいところ。サルダールは足を使い距離を詰めさせない。谷口が強引に左。サルダールは判定にシフトチェンジか。谷口がワンツー。
【12回】谷口が強引に詰めにかかる。サルダールのワンツー。サルダールは距離をとる。谷口が決死の左。勝敗は判定へ。サルダールは手を上げる。
- 12回、ビック・サルダール(左)のパンチを浴びる谷口(撮影・中島郁夫)
- 12回が終わりサルダール(右)とは対照的に肩を落とす谷口(撮影・中島郁夫)
- 判定の末、ビック・サルダール(手前)に敗れ肩を落とす谷口(撮影・横山健太)