ボクシングの元3階級制覇王者八重樫東(36=大橋)が8日、東京・後楽園ホールで4階級制覇に向けた世界前哨戦に臨む。7日には都内で前日計量に臨み、スーパーフライ級(リミット52・1キロ)10回戦で拳を交えるサハバーブ・ブンオップ(23=タイ)と対面。51・6キロでパスしたブンオップに対し、八重樫は51・8キロでクリアし「(前哨戦の)気負いはまったくない。ただ1つの試合として最大限の準備をしてきた」と冷静な態度で19年初戦を迎える。

12年6月にWBA、WBC世界ミニマム級王座統一戦で対戦した元3階級制覇王者井岡一翔(30=Reason大貴)とともに日本男子初の4階級制覇を目指している。先に井岡が6月にもWBO世界同級王座決定戦に臨むことが濃厚。「周囲が『日本男子初を先に越される』と意識していますが、ボクは全然なくて。2番でいいです。記録は大切ですが、巡り合わせやタイミングもあるので」と自然体そのもの。

前回対戦では判定負けした井岡の4階級制覇を応援していると言い「もし井岡君が(ベルトを)取ってくれたらターゲットの1人になる。いつか借りを返したいので」と将来的な再戦をイメージし、リベンジ魂を燃やしていた。