ボクシングWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が11月7日、さいたまスーパーアリーナで5階級制覇王者となるWBA世界同級スーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)とワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝に臨むことが7日(日本時間8日)、WBSS公式サイトで正式発表された。

5月18日、英スコットランド・グラスゴーで開催された当時のIBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)との準決勝から81日。ついに決勝の舞台が整った。WBSS公式サイトを通じ、井上は「ドネアは私にとってレジェンド的な存在です。WBSS決勝で対戦できて光栄に思います。最善を尽くして(優勝副賞のムハマド・)アリトロフィーを奪いにいきたいと思います」とコメント。一方のドネアも「日本での決勝戦が素晴らしい戦いになることを楽しみに待っています。準備は万端です。井上に対してゲームプランを確実につくれば、アリトロフィーを獲得できる」との意気込む言葉を寄せた。

昨年10月7日、横浜アリーナで開催された元WBA世界同級スーパー王者フアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)とのWBSS1回戦に続き、ファイナルの舞台は日本に決定。最大で約3万5000人を収容できるさいたまスーパーアリーナへの初進出が決まった。同会場で日本勢の世界戦が行われるのは10年12月26日、亀田興毅、大毅のダブル世界戦以来、約9年ぶりとなる。