プロボクシング4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(33=大橋)と、世界3階級制覇王者でWBA、WBC、WBO世界同級1位の中谷潤人(28=M・T)の「世紀の一戦」(5月2日、東京ドーム)を6日後に控えた26日、隣接する両選手の地元市民が“前哨戦”で前景気を盛り上げた。

井上尚弥、拓真兄弟の出身地の座間市と、中谷が在住する相模原市が、相模原市南区で「市境チャレンジフェス」を共催。両市に在住、在勤、在学する市民100人(各50人)が、大縄跳びや玉入れなどで競い合った。

注目は相模原市の本村賢太郎市長と、座間市の佐藤弥斗市長による市長対決。ロボットボクシングゲームを使った3本勝負で真っ向対決。参加した市民らが真剣な顔で見守る中、1本目に本村市長が勝利を収めると、2本目は佐藤市長がKO勝ち。3本目に再び本村市長が勝利を収める白熱の打撃戦で決着した。

勝敗はついたが、本村市長は「このイベントを通じて、あらためて両市が身内だと思って交流していきたい」。佐藤市長も「世界が注目している試合を座間市と相模原市で盛り上げられたことを本当にうれしく思う」と市境を超えて絆を深めたようだった。

試合当日は両市長とも東京ドームに応援にかけつける。同興行では井上の弟拓真もWBC世界バンタム級王座防衛戦に臨む。佐藤市長は「尚弥選手も拓真選手もコンディションがいいと聞いている。思い通りの試合ができるよう期待している」。本村市長は「勝敗ではなく、お互い一番いいときに戦いたいという生き様にほれ込んでいる。どっちが勝っても敬意と感謝を表したい」。

井上兄弟が勝った場合、佐藤市長は地元でパレードをしたいという希望を明かした上で「2人ともシャイなので調整ができるかどうか。私はやりたいのですが」。一方、中谷が勝った場合について本村市長は「それなりの会場で報告会をやりたい。大きなホールもある」と語った。【首藤正徳】