ボクシング前WBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪(28=横浜光)がKOで再起を宣言した。

13日に東京・後楽園ホールで、ルーベン・マナカネ(26=インドネシア)とライト級10回戦で対戦する。12日に都内で前日計量があり、伊藤は60・9キロ、マナカネは59・6キロとともにリミット61・2キロ以下でパスした。

伊藤は5月のV2戦に判定負けで王座を陥落した。幅を広げて世界再挑戦を狙うため、今回はライト級テストマッチとなる。「テストでどれだけできるか。勝つだけでなく、KOしないといけない」と意気込んだ。

今回は恒例の米国ではなくタイで、8月に1週間のジムの合宿に参加した。大半は国内に腰を落ち着けて練習。スパーリングは帝拳ジムへ出稽古、フィジカルやビジョン・トレに、コンディショニングなどのケアで体を鍛え直した。「体が強くなった。一番伸びている感覚で、充実している」と手応え十分だ。

前売りは早々に完売し、当日は自由席約50枚しか残っていない。伊藤も1000枚近くさばいたが「まだ足りない」と笑み。米トップランクと契約しているが「年末にはチャンスをもらえそう。貪欲にいきたい。もう1度スタートを切るにはいい場所」。1年半ぶりの後楽園ホールで、再び世界へのろしを上げる。