元WBA&IBF世界ライトフライ級王者田口良一(33=ワタナベ)が20日、都内で現役引退を発表した。2階級制覇を狙って3月にWBO世界フライ級王者田中恒成(24=畑中)に挑戦。0-3で判定負けしたが進退は保留していた。

芝商高時代に通学途中で車窓から見たワタナベジムに入門し、06年にプロデビューした。07年に全日本新人王となり、12年には高校生だった井上尚弥とのスパーリングでボコボコにされた。1年後に日本王者となり、初防衛戦で井上の挑戦を受けた。判定負けも連続KOを止めて、成長を示して一躍注目された。

14年にWBA王者ロセル(ペルー)に世界初挑戦し、ジム3人目となる世界王座を獲得した。昨年にはIBF王者メリンド(フィリピン)と対戦し、日本人3人目の2団体統一王者となった。初の統一王者で初防衛戦は判定負けで陥落も、7度防衛は日本人歴代8位タイだった。戦績は27勝(12KO)4敗2分。