ボクシングWBC世界ヘビー級王者デオンテイ・ワイルダー(34=米国)が「完全決着マッチ」に臨む。

23日(日本時間24日)、米ネバダ州ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナで同級3位ルイス・オルティス(40=キューバ)との10度目の防衛戦を控える。22日(同23日)には同地で前日計量に臨み、ワイルダーは219・5ポンド(約99・56キロ)、オルティスは236・5ポンド(約107・27キロ)でクリアした。

昨年3月、ワイルダーはオルティスを迎えた7度目の防衛戦で苦しんだ。先に5回でダウンを奪ったものの、7回に猛反撃を受けて試合を止められそうな展開になった。何とか10回に2度のダウンを奪ってTKO勝ちに持ち込んだ。この1年でオルティスは3連勝し、ワイルダーは1勝1分けの戦績だった。

ワイルダーは「今回はどうなるかが分かっている。相手は最初に何が起こったかを知っているし、2度目に何が起こるかも分かっている。体もできていたね。王者として相手の筋肉、体形も確認したよ。自分の準備さえできていれば、彼に容赦しない」と強気の姿勢を貫いた。また米メディアによると、ワイルダーは報酬2000万ドル(約22億円)が保証されているという

一方のオルティスは前回のワイルダー戦よりも5ポンド(約2・26キロ)ほど少ない体重で計量をパス。動きを重視したことがうかがえるが「これ以上、話すことはない。明日は私たちの夜。準備はできている」と静かに燃えていた。