やはり延期に-。米総合格闘技UFCは9日(日本時間10日)、18日(同19日)に米カリフォルニア州にある先住民の島で開催するとしていたUFC249大会の無期限延期を発表した。

カード発表、会場確保、対策面の取り組みなどで決行を表明していたが、9日の米ESPNの報道によると、中継局米ESPN、親会社となるディズニー幹部から延期を求められたという。

UFCデイナ・ホワイト社長は「今日、ディズニーとESPNの高いレベルから電話を受け、開催しないよう求めてきた。私はESPNに意向を尊重します」と無期限延期の決断理由を明かした。

会場は先住民保護区となる同州のサンタローザ・インディアン・コミュニティーのタチヨクト族に属するタチパレス・カジノリゾードが予定されていた。州の法律や命令の対象外での開催であるものの、国内外からの批判も多かった。

同社長は新型コロナウイルスの拡大が世界中で収まった時、あらためて同地で開催すること、そして今回の出場選手たちの報酬も保証することを表明した。

「私と契約するすべてのファイターが安全を感じ、家族と一緒の時間を過ごし、この時間を楽しんでほしいと思う。経済的な部分について心配する必要はありません。4月18日に戦いたいと思っていた人々すべてに報酬を手配したい。UFCでは誰も解雇されません」とコメント。

最後には「我々が(開催に)戻る最初のスポーツになるだろう」と強気の姿勢を崩さなかった。

既にUFCは新型コロナウイルスの影響で3月21日のロンドン大会を皮切りに3大会を延期するなど開催を自粛していたが、継続される形となる。