ボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(30=Ambition)が、9度目の大みそかで日本人対決となった。同級1位田中恒成(25=畑中)と12月31日に東京・大田区総合体育館でのV2戦。9日にオンライン会見で発表した。

6月にジムを移籍しての初戦で、1年ぶりの試合となる。「こういう状況の中で、年内に試合ができる喜びを感じている」。日本人初の4階級制覇王者が、2人目の4階級制覇を狙う挑戦者との対戦。「必ず阻止する。格、レベルの違いを見せられれば。そうじゃないといけない」と絶対の自信を口にした。

田中とはスパーリング経験もあるが「かなり前で覚えていない。特に印象もなく、気にした選手でもなく、注目もしていなかった」という。1位との指名試合。「メリットはないが、試合ができることがモチベーション。タイトルを保持していくことで、(海外での)戦線に入って行ければ」と通過点を強調した。

井岡が日本人と対戦するのは8年ぶりで、世界戦では2人目。前回は12年6月にWBA世界ミニマム級王者八重樫東と、WBC世界同級王者として2団体統一戦で、井岡が判定勝ちした。日本人とは4戦全勝となっている。「日本人は気持ちが強いが選手にもよる。日本人相手は久しぶり。国内が盛り上がれば」と話した。