ボクシングのWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27=大橋)に、サッカーのポルトガル代表でイタリア・セリエAユベントス所属のクリスティアーノ・ロナウド(35=ユベントス)との合同練習プランが浮上した。

井上は19日、都内で開催されたスポンサー契約を結んでいるトレーニング器具「SIX PAD」のオンラインジムとなる「SIX PADホームジム」のイベントに参加。イベント開始前の深夜、6年前から同社とスポンサー契約を結ぶロナウドとオンラインで対談したことを明かした。

井上は「トレーニングについて話しまして、トレーニングに対する思いなどもお話しさせていただきました」と声を弾ませた。

両者の対談に同席した同社の松下社長は「世界のトップ同士の会話というのは興奮しました。その中で、ロナウド選手から次回、日本に行った時に井上選手と一緒に(SIX PAD)ホームジムでトレーニングしたいという話があり、うれしく思いました。ぜひ実現したいと思います」と合同トレーニング実現の見通しを口にした。

25歳を過ぎた頃からジムワーク以外のトレーニングや栄養摂取などに強い興味を示している井上にとって、35歳になっても、なお世界トップレベルで活躍し、41歳まで現役を続けることを目指しているロナウドとの交流は大きなプラスになりそうだ。

イベントでは井上が早速、オンラインで「ホームジム」を体験。インストラクターの指導を受けながら10分間、バイクなどハイブリッドなトレーニングメニューで体を動かした。井上は「試合が終わったばかりでオフの時期なのですが、心拍数が上がりますね」と興奮気味に話していた。

井上は10月31日(日本時間11月1日)、WBA同級2位ジェーソン・モロニー(29=オーストラリア)との防衛戦に7回TKO勝ち。今月2日に帰国後、自主隔離生活を続けていた。