WBC世界ライトフライ級王者寺地拳四朗(29=BMB)が5日、8度目の防衛戦(24日、エディオンアリーナ大阪)に向けて、東京都内の三迫ジムでの練習を公開した。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、すべてリモートと異例の形で行われた。

寺地は同級1位・久田哲也(36=ハラダ)と対戦。昨年12月に予定された試合だが、寺地が泥酔して都内マンションに侵入し他人の車を傷つける騒動を起こし、日本ボクシングコミッション(JBC)より12月1日から3カ月のライセンス停止、制裁金300万円などの処分を受けていたことにより、延期となっていた。処分は2月末で解除となっている。

寺地は「すごく順調。相手どうこうより、自分の調整。いい試合を見てもらうだけ」と自信を口にした。その上で、この試合にかける思いも。「たくさんの人に迷惑をかけている。ただ勝つだけじゃなく、内容でも圧勝で、ちゃんとしたところを見てほしい」と語った。

元WBA世界ライトフライ級王者具志堅用高氏の日本記録、連続防衛13回更新の目標は変わらない。その過程で「防衛回数もだが、統一戦もやりたい。ベルトを増やしていきたい」と新たな挑戦にも意欲を燃やした。

◆各団体の世界ライトフライ級王者 WBAは3王者。スーパー王者の京口紘人(ワタナベ)、王者カルロス・カニサレス(ベネズエラ)、暫定王者ダニエル・マテリョン(キューバ)。IBF王者フェリックス・アルバラード(ニカラグア)、WBO王者エルウィン・ソト(メキシコ)。