ボクシングWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28=大橋)が19日(日本時間20日)に米ラスベガスで臨む防衛戦に備え、12日(同13日)に中継局となる米ESPN+のインタビューに応じた。

試合会場でなるヴァージンホテルズで開催されたボクシング興行の中継にゲスト出演。実況のジョー・テセトール・アナウンサーと解説者の元世界2階級制覇王者アンドレ・ウォード氏の質問に応じ、IBF同級1位マイケル・ダスマリナス(28=フィリピン)との防衛戦(WBA5度目、IBF3度目)に向けた意気込みを口にした。

「実力の差をみせ、次の統一戦に向けて良いパフォーマンスをみせたい」と口にした井上は、5月下旬にWBC世界同級王者となったノニト・ドネア(38)、昨年4月に統一戦で拳を交える予定だったWBO世界同級王者ジョンリール・カシメロ(31=ともにフィリピン)の来場を明かした。ウォード氏に「現在のモチベーションは何か」を問われると「今、バンタム級でのモチベーションは4団体統一。この試合(ダスマリナス戦)に勝てば、土曜日に見に来るドネア、カシメロとの戦い。それに備えてですね」と胸中を口にした。

また38歳で世界王者に返り咲いたドネアについて「率直に素晴らしい。年齢を重ねればあそこまでのパフォーマンスが出せるのだなと思った」とベテランの底力を再認識していた。