WWEヘビー級王者ボビー・ラシュリーが、挑戦者となる前王者ドリュー・マッキンタイアの“ラスト挑戦”を退け、王座防衛に成功した。負ければラシュリーが王者である限り、同タイトル挑戦ができないという条件を飲んだ挑戦者とヘル・イン・ア・セル(天井の高い金網に囲まれたリング)形式王座戦で激突。背後から丸め込んで3カウントを奪取した。

いきなりマッキンタイアに金網やポストにたたきつけられた王者は、さらに鉄製階段や竹刀を使った攻撃を受けた。負けじとセコンドのMVPから受け取ったつえで反撃したが、マッキンタイアのスパインバスターやパワーボムを浴びて圧倒された。ラシュリーがマッキンタイアをど突くとレフェリーと激突。失神したフェリーに代わりに金網内リングに入った代理レフェリーとともに密かにMVPも忍び込んだ。

試合介入を続けるMVPがマッキンタイアのクレイモア(飛び蹴り)で倒されると、怒りのラシュリーはリング内外で激しい攻防を繰り広げた。次々とテーブルやパイプいすが破壊される激戦となると、最後は再びクレイモアを狙うマッキンタイアの足をつかんだMVPのサポートを生かし、ラシュリーが背後から丸め込んで3カウントを奪った。ぼうぜんとするマッキンタイアをあざ笑いながら、MVPとともにWWEヘビー級王者の貫禄をみせていた。