ボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(32=Ambition)が25日、都内の日本外国特派員協会で会見した。

昨年のV2戦後のドーピング騒動で潔白となったが、日本プロボクシング協会に上申書を提出済み。9月1日に東京で予定の次戦を控え、日本ボクシングコミッション(JBC)の早急な対応、決着を求めた。

井岡は「ひどい仕打ちを受け、人生が終わるのではという気持ちになった。形式的謝罪で終わらせたくない」とまず声明を読み上げた。検体が警察に提供されたことに「悪意を感じる」。水に流して未来へ進めばという問いには「王者としては未来を目指して進んでいく。仕事でもあり別。水に流したり、忘れることはできない」と答えた。

同席の服部弁護士は「内容を伴った謝罪をJBCと協議中」と、直接謝罪はまだ受けていない。上申書では役員の退任、情報リークの原因追及、検査体制整備、謝罪と名誉回復を要望している。V3戦はWBO指令の同級2位フラシスコ・ロドリゲスJr.(27=メキシコ)が相手となる。井岡は「日本でも海外でも最善を尽くしてやるだけ」。服部氏は「試合に集中するために早期に決着をつけ、この問題から離れさせたい」と話した。