YouTube専門の女子プロレス団体設立を明言していた人気覆面レスラーのスペル・デルフィン(53)は17日、大阪市内で会見し、団体名を「2・5次元女子プロレス」(仮称)としてスタートさせることを発表した。

松竹芸能とタッグを組み、女性芸人らも参戦する予定。

会見したデルフィンは「小さい子どもでも楽しめるような、夢を持ってもらえるようなプロレスにしたい」と抱負を述べた。

YouTube専門のため、当面はバーチャルプロレスに特化し、映像に効果音や文字入れをし、演出面でも勝負していく。既に選手第1号兼総監督就任が内定しているアイドルレスラーの花園桃花(21)は「夢を与えられる企画で、私もベルト(王座)に初めて挑戦できるように頑張りたい」と語った。

9月26日には大阪・心斎橋の角座で第1期生の入団オーディションを行う。18歳以上の心身とも健康な女性が条件で、面談や体力測定もあるものの、あくまで個性などが重視される。審査員に加わる松竹芸能所属のお笑いコンビ「シンデレラエキスプレス」渡辺裕薫(53)は今後、リングアナウンサーなどでの参戦の可能性がある。

会見に出席した渡辺は「吉本興業も昔、プロレスをやっていた時期もあったが、松竹としては、松竹ロビンスというプロ野球チーム以来のプロスポーツ参入です」とあいさつ。今後は女性芸人も参戦予定で「芸人もプロレスも(観客に)表現することは共通している。客前に出ても恥ずかしくない形にしたい」と気合を入れた。

今回のプロレス企画は、ZOZO創業者・前澤友作氏が公募したふるさと納税の寄付先に、大阪・和泉市議のデルフィンが応募。同市に拠点を置く女子サッカークラブ「和泉テクノFC」(関西女子リーグ1部)による地域振興案などが採用され、実現した。女子サッカー選手の練習風景などもYouTubeに登場予定で、同FCの石井宏之理事長は「和泉市に我々のチームがあることを、もっと知っていただきたい」と相乗効果を願った。

「2・5次元女子プロレス」は今後、YouTubeで週に1度、番組を配信していく。第1回は20日午後8時に、この日の会見の模様を伝える。

なお、入団オーディションの申し込みなど詳細は、

https://sites.google.com/view/25joshiprowrestlingまで。

 

○…この日の会見を見学していた女子サッカー「和泉テクノFC」の選手、DF三浦ひかる(25)は、YouTube番組に出演することに「私は話が得意ではないので、別の選手が頑張ってくれます」と苦笑い。発足5年目のチームの目標はなでしこリーグ昇格。全員が夕方まで仕事をし、夜に練習を行う。今後は選手もバーチャルプロレスに参戦したり、女性芸人との漫才コンビ結成などの可能性もあり、多くの話題を提供してくれそうだ。