Jリーグの京都サンガFCでプレーしたFWハウバート・ダンことダン・ディー・ディリンジャー(34=大橋)がボクシングデビュー戦を白星で飾った。

同じくプロデビュー戦となった伊藤和磨(32=石神井スポーツ)と拳を交え、3-0(40-36×3)の判定勝利を収めた。1回からワンツーを軸に連打を浴びせ、左フック、左ボディーで追い打ちをかけた。試合トランクスにはACミランなどで活躍したあこがれのサッカー選手で、現在リベリア大統領を務めるFWジョージ・ウエア氏の代名詞「リベリアの怪人」をベルトラインに刺しゅうしていた。

父がリベリア人、母が日本人のダンは4歳の時に横浜市に移住。多々良学園(現高川学園)時代にはチームのエースとして全国選手権での4強入りに貢献した。愛知学院大時代の10年に京都サンガに特別指定選手として加入し、同年にJ1で4試合、11年にJ2で7試合に出場(無得点)していた。

現役サッカー選手を引退後、モデル業などを経て、19年に仕事の関係で在住していた石川県でボクシングを開始。地元横浜に戻った21年から仕事の合間を縫って大橋ジムに通い始めて本格的なジムワークを再開。同3月にプロテスト(C級=4回戦)に合格していた。