無敗の人気格闘家・那須川天心(23=TARGET/Cygames)が、3日(日本時間4日)に米団体ベラトール272大会で衝撃の逆転KO負けを喫したRIZINバンタム級王者堀口恭司(31=アメリカン・トップチーム)をねぎらった。

ベラトール同級王者セルジオ・ペティス(米国)に4回KO負けを喫した堀口の試合を見た後、自らのユーチューブサブチャンネルを更新。

「あれはショック、大ショックですよ。その日その後練習でしたが、やる気なくて喪失感ありました」「堀口さんは尊敬している選手で、日本で唯一、世界で戦える選手だとMMA(総合格闘技)では思うので、あの人が負けてしまったら、オレは絶望を感じましたね。誰ができるんだよと思っちゃいました。オレは絶望に感じた」と表情を曇らせた。

4回途中まで、カーフキック、右ストレート、テークダウンなどで王者ペティスを追い詰め、ほぼ試合の主導権を握った状態でバックハンドブロー1発を食らってKOされた衝撃の試合展開だった。RIZINの強さを世界に証明しようとする堀口のチャレンジを称賛した那須川は「日本を代表して戦ってくれている。あれを見た瞬間オレが戦いたいと思った。オレの身体が2つあったらと思いました。苦しかったので。世界で戦いたいと思いましたね。日本のためにありがとうございました。お疲れ様でしたと伝えたい」とおもんばかった。

22年春に開幕予定で、ベラトール・バンタム級ワールドGPが行われる。王者ペティスに加え、堀口らベラトールのバンタム級ランキングで上位計8人がエントリーされている。組み合わせは今後決まるが、勝ち上がっていけばペティスとの再戦も実現しそうだ。那須川は「ベラトールのトーナメントでもう1回やるみたいなので、堀口さんも出るので」とリベンジを期待していた。