キングカズ次男が、元ホスト相手に父譲りの“シュート”を決める。総合格闘技(MMA)のRIZINは17日、都内で33大会(31日、さいたまスーパーアリーナ)の追加対戦カード発表会見を行った。Jリーグ横浜FCのカズ(三浦知良)の次男、孝太(19=BRAVE)はYUSHI(33)との対戦が決定。サッカーボールキックが許可される中、デビュー戦に臨む。

会見に登壇した孝太は「格闘技のコアなファンや、一般の方に楽しんでもらうような試合をしたい」と目を輝かせた。MMAチャレンジルール(66・0キロ)で3分3回。オミクロン禍で本来戦う予定だったブラジル選手は来日できなかったが、地下格闘技「宴」の軽量級王者の元ホストを相手に迎える。

ルール上でサッカーボールキックが可能となった。「サッカーボールキックを使ってフィニッシュしたら一番盛り上がると思う。そんなに簡単な世界じゃないが、イメージはしておきたい」。地に足をつけつつ、チャンスがあれば狙っていく姿勢を見せた。

息子の晴れ舞台をカズ、りさ子夫人も見守る見通しとなっている。RIZINの榊原信行CEOは「親としては、いてもたってもいられない。ご夫婦で来られるんじゃないか」と説明した。「格闘技を始めたことを応援してくれてた」と、両親のサポートに感謝する孝太。前売り券はすでに完売。2万人超の大観衆を前に、キングの遺伝子を証明する。【佐藤礼征】

◆サッカーボールキック 倒れたり、座っている相手に対して、サッカーボールを蹴るように、足の甲で放つキック。頭部を蹴ることが多い。非常に危険な技で、世界最大の団体UFCでは禁止されている。